肝斑

肝斑

肝斑

肝斑(かんぱん)とは、いわゆるしみのことで、顔に淡褐色の状態であらわれます。
しみにもいろいろ種類がありますが、日本人の皮膚はこの肝斑ができやすく、また皮膚の色が浅黒い人ほどできやすいといわれています。
この肝斑は30〜40歳以上の女性たちに特に多く見られます。
特徴としては、両頬や額、下顎、上口唇(鼻の下)に左右対称性にある、地図のようにべったりとして見える、更年期、ピル内服中などに出現することがある、妊娠、出産時期に出現したまま改善しない、などが特徴としてあげられます。
妊娠時にあらわれる場合は、妊娠2〜3カ月ころからあらわれることが多く、次第に色が濃くなってきます。
また、あらわれても出産後には少しずつ消えていく場合もありますが、人によっては長期に持続する場合もあります。

 

 

肝斑の症状は、とくに額、頬骨のあたり、口の周辺に左右対称に広がるように生じます。
目の周囲にはできず、色が抜けたように見える点が特徴的です。
このように、肝斑は頬に左右対称で広がるため、顔色全体に与える影響が大きくなります。
また目の周囲にはできないせいもあって、不健康そうに見えるかもしれませんね。
一般的に顔色が悪い場合、その原因に疲れや睡眠不足、低血圧や表皮のターンオーバーの不調によるメラニンの滞留、腎臓や肝臓の病気などがあげられますが、血色が悪いと思っていたのは、実は両ほほに広がる肝斑だったというケースもあります。
女性ホルモンのバランスが影響してできるともいわれ、30代、40代女性に多く見られる肝斑ですが、50歳代後半で新たに発症する人はほとんど見られません。
また、逆に60歳代からは症状が治まることも多いともいわれています。