太田母斑

太田母斑

太田母斑

アザやホクロはみなさんもご存知だと思いますが、医学用語ではアザやホクロも母斑というグループに入るんですよ。
太田母斑とは、顔の目のまわり、頬や額、こめかみや鼻、耳などにできる、青や青紫に見える、いわゆる平らなあざのことです。褐色の点々が混在しています。
そしてなぜか女の人にできやすいのが特徴です。
男の人は女の人に比べ、4分の1くらいの割合なのだそうです。
太田母斑は、皮膚の真皮層に、メラニン色素を造る色素細胞が増える疾患です。
中には生まれた時からあるものもありますが、多くは思春期に発症し、症状が進んでしまいます。

 

 

稀に両側にできることもありますが、通常顔の片側にできます。また眼球の表面や口の粘膜にも見られることがあります。
これは悪性化することはありませんが、自然に消えることはなく、思春期になるとさらに濃くなる傾向があります。
しかし今ではレーザー治療により、切らずに完治させることが可能になりました。
レーザーは強力なエネルギーを出す人口光線で、いろいろな波長に設定できます。
皮膚にレーザー光線を照射すると、その波長にあった色素や細胞だけが壊れて剥がれ、新しい皮膚ができて母斑が消えます。
母斑によって、レーザー治療が効くものと効かないものがあるようですが、一般的に太田母斑は効果がよく出るようです。
またレーザー治療は副作用藻なく安全に行える治療法です。赤ちゃんの皮膚は薄いので、大人に比べてレーザー治療の効果が上がりやすいようです。
母斑のレーザー治療は、皮膚科や形成外科で行っていますが、まずは事前に専門医に相談するとよいでしょう。